はじめまして。株式会社コプロロジスティクス 取締役社長の野口ひろ子と申します。
当社や私の思いや考え方を知っていただきたいと思い、今後、定期的にブログを書いていくことにしました。しばらくお付き合いいただければ幸いです。
当社は2017年1月11日に「コマースバリュー株式会社」として設立され、同年2月1日より業務を開始しました。設立当初は自社の倉庫がなく、親会社である「株式会社コプロシステム」の倉庫の一角を借りて、業務を始めました。
株式会社コプロシステムは、キャンペーンなどの販促物の保管・発送の経験が豊富で、物流に関する基本的な知見やノウハウは十分にありました。しかし、EC通販の発送代行サービスを提供するのは初めての挑戦であり、当初は経験者も数名しかいなかったため、EC通販という新たな領域での事業立ち上げは、まさにゼロからのスタートとなりました。
コマースバリュー株式会社設立時の最終目標は、「物流コンサルタントから発送代行までを一気通貫で提供し、お客様のEC運営を全面的に支援すること」。しかし、実現方法の提案を伴わない理想論だけを掲げるような物流コンサルタントにはなりたくありませんでした。親会社である株式会社コプロシステムには、「常にお客様に寄り添って共に創る」という理念がありましたので、その精神を引き継ぎたかったのです。
まずはお客様ごとに違う状況を理解し、それぞれのご要望を叶える発送作業を代行できるようにする、それを踏まえてさらに最適な物流提案を行う、という手順を踏むことで、実体を伴うコンサルタントができると考えました。
そこでまずは発送代行の現場作りに力を注ぎました。
倉庫内のロケーション作り、作業場の整備、WMSの導入、スタッフ募集と教育などを急ピッチで行い、どうしたらお客様のご要望を叶えることができるのか試行錯誤を繰り返し、当社もお客様から学ばせて頂きながら、実作業の経験を積み、多種多様な商品や梱包仕様に対応できるようになっていきました。
後発のEC通販発送代行会社であったにもかかわらず、幸いにも当社に作業を依頼してくださるお客様が次第に増え、株式会社コプロシステムの倉庫を間借りしている状態ではスペースが不足するようになりました。ちょうどその時期に、既存倉庫の真向かいに新倉庫が建設されることになり、社内で様々な議論を経て、その新倉庫をコマースバリュー株式会社の倉庫として借り受けることを決断しました。これは創業から3年後の、2020年4月のことです。
自社倉庫を持ち、「第二の創業だ。さらなる飛躍を目指そう!」とスタッフ一同が意気込んでいた矢先に、コロナ禍に見舞われました。コロナ禍と書きましたが、当社にとっては不織布マスクの発送代行という特需がありました。自社倉庫を立ち上げた直後でスペースにはまだ余裕がありましたが、短期間で大量発送を行う必要があり、全社を挙げて作業に取り組み、結果として、大きなトラブルもなく、約1年間にわたり発送代行を担当させていただきました。
コロナ禍での様々な配慮を要する作業は苦労も少なくありませんでしたが、他方では、短期間で大量発送を行うノウハウや効率的なスペースの使い方を会得することができました。これにより、物流会社としての底力がついたと感じています。また、お客様のご希望にどうすれば応えられるのか、真にご満足いただけるサービスとは何かという点についても、厳しい現場経験を通じて多くのことを学びました。
現在もその経験を活かし、お客様に真にご満足いただけるサービスを目指して、日々精進しております。
次回は、「コマースバリュー株式会社」から「株式会社コプロロジスティクス」への社名変更や、持株会社である「株式会社コプログループホールディングス」設立について、本ブログでご紹介したいと思います。
取締役社長 野口 ひろ子