株式会社コプロロジスティクス

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2025.03.18 | 役員ブログ 物流で困ったらコプロロジスティクスへ

コプロロジスティクス取締役の秋山です。

コプロロジスティクスの物流と他社の物流の違いについて、前回のブログでは品質という側面からご紹介しました。今回は運用部分に着目してご紹介したいと思います。

物流に対する考え方の違いを、少しでも感じていただければ幸いです。

倉庫業務を支えるWMSの概要

ほぼ全ての倉庫では、WMS(Warehouse Management System)というシステムを使用して、在庫商品や入出荷の管理を行っています。WMSには各社ごとに違いはあるものの、基本的な機能・性能はほぼ同じで、誰でもミスなく簡単に操作できるように設計されています。そのため、倉庫での業務の基幹システムとしての役割を担っています。しかし、WMSは基本的な作業は網羅し誰でも使えるという利点がある一方で、WMSだけでは高度なことができなくなるという弱点も有しています。イレギュラーな処理が必要になる場合や、高度なデータ処理が必要になると、WMS単体では十分な対応ができなくなってしまいます。

多様化する物流ニーズと最適化への挑戦

倉庫での発送業務は「物流」という一語で片づけられるものではなく、クライアントの荷主によって、細かな出荷や運用方法が異なります。共通部分も多くありますが、梱包方法やカートの違い、データ処理のやり方など、荷主側が倉庫に求める物流は各社ごとにそれぞれ違いがあります。

また、荷主側だけでなく倉庫側からの目線で見ても、システムや商品の種類・大きさ、在庫数や発送数などの違いに応じて取るべき対応方法はそれぞれ異なりますので、それらを同時並列に作業することはできません。

倉庫側での効率を重視して、倉庫側が統一した物流ルールを定めて1つのオペレーション手法で全てをまかなう方法もありますが、それでは荷主の求めている細かな対応ができなくなるケースも多くあります。

荷主側の求めている物流を実現するか、あるいは倉庫側でルールを定めて倉庫側の運用を効率的に行うかは倉庫によって異なってくる部分ですが、コプロロジスティクスでは各荷主にとってのベストなオペレーションを開発し続けています。お客様の求めていることを実現し、高い品質と効率を追求することこそがお客様に対する最大の貢献になると考えています。

『できない』を『できる』に変える力

コプロロジスティクスでは、お客様の商品や発送数などの状況に合わせて複数のWMSを使い分けています。また、既存のWMSで対応できない場合には、新たにシステムを作り上げることもあります。なぜなら、ベストなオペレーションを実現するには、既存のWMSの機能だけでは不十分なケースがよくあるからです。

例えば、商品にバーコードは付いていないが色違いの商品を判別したい場合などは商品の色による検品システムを導入します。あるいは中身の異なるランダム商品発送時には、中身のキャラクターの種類の重複を防ぐ専用のシステムを開発し、既存のWMSでは実現できない部分まで対応しています。このように既存のWMSでは行うことができない仕組みを常に作り続けてきた経験が、コプロロジスティクスの高い対応力の礎になっています。

グッズ発送におけるWMSを超えた物流システムとデータ活用

一昔前はテレビに出る歌手の人気が非常に高く、そうした歌手のグッズは飛ぶように売れていました。しかし、最近はテレビの影響力が弱まり『推し』も多様化しています。『推し』のグッズを首を長くして待っているお客様も多いので、ミスのない品質と少しでもお客様を待たせないためのスピードが求められています。

コプロロジスティクスではこうした『推し』のグッズ発送を数多く行っていますが、ここでもWMSだけでは実現できないデータ分析・データ処理が重要な役割を果たしています。商品のサイズや数量、売れている商品は何か、などなど。ここには書ききれないほど多岐にわたる受注データの項目を分析し、最適なオペレーション方法を決定します。これはWMSで完結できることではありません。どのような方法でどのような順番で作業を行うかによって、作業の効率だけではなく品質にも大きく影響が出てきます。

コプロロジスティクスの場合には、スピードが求められている場合でも受注データを分析することから始まります。データ分析を元にオペレーションを決定します。このオペレーション決定時に足りない機能があれば新たにシステムをアップデートし、翌日には新たなシステムで作業を開始するということもあります。このスピード感は、他社では実現することができないものだと自負しています。

グッズ発送では、データ分析と迅速なオペレーション設計が絶対的に重要なファクターとなっています。もしデータ分析を行うことなく作業を開始したら、発送量は半減し、ミスが頻発する可能性すらあります。倉庫がどのような分析・準備を行っているのかは、外部の人には知ることができない部分ではありますが、WMSが物流倉庫の基幹システムとなっている現在では、WMSを使いこなすことだけでは足りず、WMSに不足している部分を補える力がより重要になっています。

もしも今、物流において品質やスピードなどの問題が起きているのであれば、WMSの範疇を超えた部分が影響している可能性が高く、既存のシステムではオーバーフローとなった物流をより高次の段階へステップアップする良い機会です。軽度の改善で解消できることもあれば、対応できる会社に依頼しなくてはならない場合もあると思います。

そうした機会がありましたらコプロロジスティクスへ、ぜひご相談くださいませ。

取締役  秋山 亮